Blog前理事長知子さんのお部屋
「本当に再稼働ありきか!」
6月8日に、野田首相は記者会見をし、関西電力大飯原発3・4号機について「再稼働すべきだというのが、私の判断だ」と語りました。
3・11以降の国の施策を見ていれば、あり得そうな話とは思っていましたが、あっけにとられるとはこのことでしょう。昨年の3・11以来何も収束していないのに、原因究明すらできていないのに。16万人の福島の方々が避難しているというのに。
国は、この国に暮らす多くの人々の不安や心配、悲しみや喪失など全く無視して再稼働するというのでしょうか。どう見てもあり得ない話です。
しかし、再稼働を認めて、諦めては日本はとんでもない方向へ進んでいく。何とか阻止しなければならないと思っています。
私は先日「脱原発をめざす女たちの会」の賛同人になりました。
そのHPには「女たちの脱原発宣言」として下記の事が記されています。
《東日本大震災と津波に起因する福島第一原発事故によって、多くの人々が家を追われ、生活を壊され、思い描いた未来を奪われました。大都市部の電力需要をまかなうために、経済難にあえぐ地方に押しつけられた原発は、計画当初から事故の危険性を指摘されてきました。しかも、放射性廃棄物を処理する方法はありません。にもかかわらず、原発を推進するために政府と電力会社などは「安全神話」を流布し、市民を欺いてきました。その結果起きたのが福島原発事故なのです。
原発推進派の人々は言います、「原発がなければ日本の経済活動は成り立たない」と。しかしそうでしょうか。原発がなくても電力は足りるという試算があります。自然エネルギーを促進することによって、さらなる電力を生み出すことも可能です。この狭い地震国に17か所54基もの原発が乱立するのは危険です。この状況は、男性優位社会における利潤追求を最善とする価値観の象徴ともいえるでしょう。
被爆国日本で反核の街頭署名にたちあがり、日本と世界に核廃絶運動を広げる原動力となったのは女性たちでした。その女性たちの力で、今再び世界に新たな価値観を示し、原発に頼らない社会を実現したいと、私たちは願っています。
危険な土地、危険な水、危険な空気を次世代に残すことはできません。福島原発事故を人類最後の原子力災害とするために、私たちは今日ここに集いました。私たちは、放射能におびえる暮らしを未来に遺すことを断固拒否し、ここに宣言します。原発はいらない。》
呼びかけ人には4月に亡くなられた吉武輝子さんも入っています。
お時間があるときにHPをご覧ください。